女子大学生だった私の合格体験記 byはっさく

読者のみなさん、こんにちは!

社会人1年目として毎日頑張っています!

タキプロ14期のはっさくと申します。

■はじめに

今回は合格体験記ということで、女子大学生かつ診断士受験生であった自身の経験を紹介できればと思います。

中小企業診断士協会のHPで見られる、令和4年度中小企業診断士第2次試験に関する「統計資料」によると、令和4年度の合格者数1625人のうち、女性は128名(合格者の約7.88%)学生は27名(合格者の約1.66%)となっています。中小企業診断士の受験者数が増加傾向にあり、女性や学生の受験者も増えていると聞くこともあるのですが、まだまだ少ないのが現状のようです。

今回の記事は女性や学生で診断士を目指す方にも届けられたらと思っておりますし、ほかの方にもこういう人いるんだなぁと読んでいただけたら嬉しいです!!

■中小企業診断士との出会い

合格後に診断士の方や診断士登録予定の方とお話しすると「どうして大学生で診断士取ろうと思ったの?」とよく聞かれます。

私が中小企業診断士を知ったのは高校を卒業し、大学生になろうとしていた頃でした。大学受験であまり思うような結果が出せなかった悔しさと、せっかく勉強する習慣がついたのにそれを無くすのは嫌だなぁ、もったいないなぁ、という思いから、資格について調べるようになりました。

大学は経営学部に進学し、マーケティングや企業戦略について学びたいと思っていたため、“中小企業診断士”を知ると自然と興味を持つようになりました。元々関心のあった経営に関する内容を、幅広く体系的に学ぶことができる点に惹かれ、“面白そう!難しい資格かもしれないけど受けたい!”と直感的に思い、目指すことを決めました。

■診断士受験生のスタート

大学受験を終え、すぐに診断士という新たな目標を立てた私ですが、参考書を用いて勉強を始めるも、なかなかうまく勉強を進めることができませんでした。テキストに載っているのは初めて見る単語ばかりで、覚えたいのによくわからず覚えられない、すぐ忘れてしまう、そんなことを繰り返し、気付くと大学1年生が終わろうとしていました。

学校や塾に通いながら勉強した大学受験とは異なり、自分で勉強を進める難しさを痛感しました。本気で目指すなら資格の学校に行こう、と決意を固め、ダブルスクール生活が始まりました。

授業を受けると内容は理解しやすくなり、診断士の勉強をより楽しめるようになりました。もちろん試験に受かりたいと思って勉強していましたが、元々学ぶ内容に興味があって勉強を始めたので楽しみながら勉強しようという気持ちは常に持っていました。実際、知識が増えていく感覚は嬉しかったです!

また、平日の夜に授業を受けていたのでサラリーマンと見られる大人の方々に紛れて授業を受けるのは、非常に新鮮で「私も負けないように頑張ろう!」と刺激を受けていました。貴重な経験であり良い思い出です^^

■大学時代の恒例行事 1次試験

●初めての受験

初めての1次試験は科目合格狙いで、2日目の3科目のみ受験しました。この年はコロナの影響で大学がオンライン授業になり、外出も制限されていたことから勉強時間の確保はしやすかったです。

頑張って勉強したつもりでしたが、合格点を取れたのは2科目で、1科目(経営法務)は60点に届きませんでした。今思えば法務は難しい年も多いですし、取れない科目があっても得意科目で点を補うことはできるはずなのですが、

こんなに勉強しても駄目なのか・・・来年は経営法務含め5科目、それが合格しても2次試験があるのか・・・

と合格までの道のりの長さを感じ、自信を失います。診断士試験の難しさをわかっているようでわかっていなかったと感じたことを覚えています。この時は結構へこんでしまい、通っていた資格の学校の解約費用まで調べたほどです(笑)。

初めての受験を終え、勉強を継続しようか悩んでいることを中学時代からの友人にポロっと伝えると、

挑戦できる環境があるなら頑張った方が良いと思うけどね」と言ってくれました。

見えない怖さから挑戦もせずに逃げ出そうとしていた私にはその言葉がすごく刺さり、合格したい気持ちを固めて2回目の受験に向けて勉強を継続します。その友人には今も頭が上がりません(._.)

●2回目の1次試験

2回目は5科目受験し、ひとまず1次試験の合格を目指しました。大学3年生で就職活動の時期と重なり、大学の授業も対面に戻りつつあったことから1年前と同じように勉強時間を確保することは難しくなりました。精神的な余裕もなく、直前期は自分を追い込むようにして、試験当日まで勉強を続けました。

結果は・・・自己採点で1点足りないという結果で不合格。この時もまた1年前と同じようにへこみました。

しかし、大学の活動と就職活動で忙しく、一旦そちらに集中しなさいと言われているような気がして、落ち込んでいる状態を引きずることなく「来年こそは余裕で受かるぞ!!」と前向きに受け止められていました(そういった意味では1年間でメンタルが少し強くなれていたのかも・・・?)。

また、この年科目合格できたのは経済学財務会計のみだったので、2科目でやや点を稼げてはいたものの3科目で6割を下回っているようでは駄目だなぁとしっかり反省もしました。そんな感じだったので、点数だけ見ればギリギリ足りなくて惜しかったのですが、自分の中では全然惜しくない感覚でした。

1次試験が終わった数か月後には資格の学校の受講期間を終え、それからは大学のゼミ活動と就職活動に専念して診断士の勉強から少しの期間離れることになります。

【おまけ】家族(特に母)は診断士の受験勉強をすごく応援してくれていました。そのため、1点足りなかった、ということを伝えると、私以上に家族が悔しがるかもしれないと思い、当時は怖くて言えませんでした。2次に合格してから「実は去年の1次試験、たぶん1点足りなくてダメだったんだけど、なんか言えなかったんだよね(笑)」とやっと話しました。全部受かった時に後々笑い話にして話そうと思っていたので、話せるタイミングが来て嬉しかったです^^

●3回目の1次試験

就職活動を終えて再び診断士試験が近づいてきました。いよいよ大学生として挑戦できる、最後の年となりました。大学4年生で3回目の受験となるので、夏の恒例行事のような感覚で、試験に向けての勉強を再スタートしました。

3回目の1次試験は企業経営理論運営管理経営法務を受験しました。

リスクもありましたが、3科目に絞って勉強できたこともあり、

企業経営理論:58点→70点(+12)、運営管理:49点→79点(+30)、経営法務:52点→68点(+16)

と点を伸ばし、やっと1次試験の7科目合格がそろいました。

特に元々苦手意識の強かった運営管理での得点アップが嬉しかったです!!1年前は合格できなかったですが、だからこそ再度勉強し直して点を伸ばすことができ、自信をつけられたので良かったです。

嬉しかったのも束の間、2次試験が近づいてきます・・・。

■短期集中の2次試験対策

1次試験に受かった私ですが、2次試験の対策はそれまでほとんどやっていませんでした。2次試験の難しさは耳にしていましたし、1次試験合格までに3年かかった私には、3カ月弱の勉強期間で一発で合格するなんて無理だと思っていました。

しかし、大学4年生という勉強時間が確保しやすいタイミングであったことや、1次合格までに数年かかったが、2次はストレート合格された方の体験談をインターネットで見つけたことなどにより、頑張ってみたらもしかしたら受かるかもしれない、と試験が約2か月後に迫った8月の終わりになってようやく本腰を入れ始めました。

過去問を解いてみると、そもそも文をどう書いて良いかすらわかりませんでした。最初は内容の薄い文章ばかり書いてしまい、点数でいえば、20から30点ぐらいの出来でした。本当に受かるのだろうかと疑いながらも、無我夢中で勉強しました。3カ月弱の期間の勉強時間は約300時間でした(恥ずかしながら直前1カ月にだいぶ詰めていました・・・)。1次試験と形式が大きく異なる試験であり戸惑いも大きかったですが、今回はどんな企業なんだろう、と読み進めるのも、問題を解いた後に、ここをこう書いた方が良かったなと振り返るのも、楽しめるようになっていました。時期的なスタートラインも、最初の出来も、他の方と比べてかなり遅れていたと思いますが、それでもなんとか挽回しようとあがいて頑張った結果、2次試験は1度で合格することができました。

■おわりに

大学入学頃に中小企業診断士を知って勉強を始め、卒業間近の4年生で合格したため、常に診断士のことが頭にありながら過ごした4年間の大学生活でした。合格する未来が見えず自信を失うことも何度かありましたが、そのたびに合格への気持ちを固め、大学在学中の合格という目標を叶えることができました。

合格発表時に自分の番号を見つけたときと同等の喜びは、しばらく味わえないだろうなと思っています。そして、始めはただ勉強する内容が面白そうという思いで目指し始めましたが、診断士の勉強をしていくうちに中小企業を支援する仕事がしたいと強く思うようになり、現在の職場を就職先として選択するなど、診断士との出会いが、その後の選択に大きく影響を与えています。早くに診断士という資格を知れてラッキーだったと思っています。

最後に、受験生だった当時、学生時代に合格をされていた方や女性の診断士の方の発信を見ては、「私も若い女性診断士になるんだ!!!」とパワーをもらっていました。学生・女性という、診断士受験生としてはあまり多くない層にはなりますが、私が励まされていたように、この記事が少しでもどなたかにパワーを与えられていたら嬉しいです。学生で診断士を目指す方も、「いやいや学生には負けないよ!(^^)/」という方も、頑張ってください!心より応援しています。


次回はもよろんさんの登場です。
お楽しみに!

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