過去問との向き合い方 byいまさき

皆さんはじめまして。タキプロ12期「いまさき」と申します。

私の最初の投稿は「合格体験記」です。 受験を通じて得ることができた知識や経験を伝えることで、少しでも皆さんのお役に立てればと思っております。

■自己紹介

年齢/性別 :30代/男性
受験歴     :1次1回、2次2回
勉強時間  :1次500時間、2次200時間(1年目)+200時間(2年目)
勉強方法  :1年目TAC通学、2年目独学(SNS活用)

診断士を目指した理由は、大きく分けて2つです。
1つ目は、暇を持て余しており、資格試験に挑戦したいと思ったからです。
2つ目は、何の資格を取ったとしても活かせる自信がなかったため、勉強することを楽しめる資格が良いと思ったからです。

■1次試験

1次試験は、予備校TACのカリキュラムに含まれているテキストと問題集を使って勉強していました。それには関しては、他のテキストを知らず、予備校の良し悪しについて語る場でもないため深くは掘り下げません。ただ、予備校を利用する大きいメリットとしては①モチベーションの維持、②法務や中小企業政策で最新の情報が得られること、があると考えています。インターネットで1次試験後の感想を見ると、法律が改正されていることを知らずに間違った回答をしてしまったという話も聞きますので、②に関しては重要であると思います。予備校など利用していない方は、1次試験の前にSNSなどを利用して情報収集することをお勧めします。

私が1次試験で重要視していたことは、難易度の低い問題、頻出の問題を落とさないことでした。既に過去問に取り組まれている方は体感されているでしょうが、同じ年度の1つの科目の中でも、「こんなのテキストに書かれてない」という難問や「こんな簡単でいいの?」と思えるような問題が混在しています。難問を意識しすぎて勉強すると、いくら時間があっても足りません。難問は正解できたらラッキー程度に考え、難易度の低い問題を確実に正解できるようにしっかり復習することをお勧めします。

■1年目の2次試験

1年目は1次試験に引き続き、2次試験もTACで勉強していました。また、それだけでは不十分であると感じ、ふぞろいシリーズを購入したり、インターネットで過去の受験者のブログ記事や、高得点の再現答案を探して研究していました。(タキプロの事は知っていましたが、勉強会の日程がTACと被っており参加できませんでした・・・)

2次試験においても、「みんなが高得点を取っている簡単な問題を落とさないことが重要だ」とよく言われます。しかし、2次試験の当日では、正直どれが簡単な問題なのか分かりません。事例Ⅳが他の事例に比べて安定しやすいのは、問題の難易度がある程度判別できるからではないかと思っています。

そんな2次試験において、1年目の私が重要視していたことは、過去の高得点再現答案の研究でした。解答が公表されない試験であるとはいえ、高得点再現答案を集めて研究すれば、模範解答が見えてくるはずだと考えていました。結果としては、ある程度模範解答が絞れた問題もあれば、いまだに何が正解なのか分からない問題もある、といった感じでした。更に、受験を経験して分かったことなのですが、「模範解答が絞れる問題=簡単な問題」ではないということです。試験後に、予備校や受験者で意見が分かれていた論点が、点数発表によって決着するということもあります。そのため、どれが難易度の低い問題かを一概に判断するのは難しいです。しかし反対に、どれだけ時間をかけて分析しても模範解答が絞れない問題は難問である、ということは確実であると言えます。1次試験と同様に、そのような問題の分析や対策はほどほどにすることをお勧めします。

ちなみにですが、私が1年目に不合格となった最大の理由こそ「過去の難問の分析に時間を掛けすぎたから」だと思っています。2次試験の過去問分析は楽しかったため、どんどんのめり込んでしまいました。その分アウトプットの練習に割く時間が足りなくなってしまいました。

■2年目の2次試験

実は1年ほど前までは無謀にも、診断士試験に合格した後は税理士試験にも挑戦しようと思っていました。そのため、1年目の2次試験が終わってからは、税理士試験の受験資格を得るために、簿記の勉強を始めていました。結局挫折したのですが簿記2級に合格し、1級に片足突っ込む程度の勉強をしました。2年目の事例Ⅳでは、それなりに良い点数が取れたので、結果的に無駄にはならなかったと思います。(診断士試験の勉強時間にはカウントしていません、恐らく300時間くらいです)診断士試験のために簿記1級の勉強をするのは、さすがに効率が悪いと思いますが、2回目以降の受験で、時間に余裕のある人が簿記や会計の基礎を理解するために簿記2級を取得するのはアリではないかと思います。(基礎なのに2級?と思われるかもしれませんが、3級は理解できなくても合格できますので・・・)

さて、診断士試験の話に戻します。私は、1年目の反省を活かし、2年目はアウトプットの練習をすると決めていました。今でもそうなのですが、私は文章を作るのが遅いです。そのため、2次試験では解答の方向性が決まっても、実際に答案を作成するのに時間が掛かってしまいます。その分、解答を考える時間が短くなってしまいます。自分の考えを、短時間で答案としてまとめられるようにするため、高得点答案の書写をしたり、過去問に取り組む回数を多くしました。同じ問題であっても、何度も繰り返しているうちに、より文字数が少なく伝わりやすい言い回しを思いついたりして、少しずつ語彙力が増していきました。

そうして2度目の挑戦となった2次試験で、私には考えていることが1つありました。
1年目の私は、試験の翌日に再現答案を作ったのですが、再現答案と実際の点数を見比べて、「再現答案の精度がかなり低いのでは?」と感じていました。そんなときに、タキプロ11期のある人から、「2次試験の事例間の休憩時間に再現答案を作っていた」という話をお聞きしました。「また落ちたとしても次の年に活かせるように精度の高い再現答案を作ろう」と考えていた私は、余裕があれば真似してみようと思っていました。
結果、試験当日の18:06に帰りの電車で、全ての事例の再現答案をインターネット上で公開しました。おすすめはしませんが、休憩時間に作業をすることで緊張がほぐれたような気がします。

そんな経緯もあり、高精度の再現答案を作成した私は、他の人の再現答案と見比べて「悪くは無いけど良くもないなー」と思っていました。つまり、平均前後の出来であり、上位2割には程遠いなと感じていましたが、なんとか合格することができました。1年目の勉強方法や結果と向き合ったことで、自分の弱点を補強し、正しく過去問と向き合えたのではないかと思っています。

■おわりに

今年受験される方で、去年も受験し、結果が芳しくなかった方もいると思います。しかし、全然気にする必要はありません。1年目は190点前後だった私ですが、その過去と向き合うことで、2年目は260点前後まで点数を伸ばすことができました。過去と向き合うためにはしっかりと過去を記録することが必要です。今回合格するつもりなんだから、記録なんて必要ないと思われるかもしれません。しかし、診断士試験合格はゴールではなく、これからもずっと勉強は続いていきます。未来の自分のために、自分がどんなことを勉強したのか、どんなことを感じたのかを記録していくことをお勧めしたいと思います。(試験の合間に再現答案を作成するのはやりすぎだと思いますが・・・)

次回はろめおさんの登場です。
お楽しみに!

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