受験動機が大したことなくても by えみた

メッセージ

タキプロ14期の えみた と申します。今回が最後のブログとなります。

中小企業診断士の試験を受ける理由について、「なんとなく将来役立ちそう」とか「とりあえずサラリーマンが取ったらすごそうな資格だから」とか「合格したら会社が評価してくれそう」などといった、特に強い目的意識のない、曖昧な動機で勉強している皆さんに送りたいと思います。

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■はじめに

最後の投稿となりますが、あらためまして、プロフィールは以下の通りです。

年代/性別:30代 男性
職種:メーカーの営業
受験歴:1次1回、2次1回
勉強時間:1次650時間、2次240時間
勉強方法:独学
2児(2歳、0歳)の父です。

 私自身の中小企業診断士の試験を受けようと思った理由は、ずばり、「なんとなく将来が不安だったから」です。別に、悩める中小企業経営者に寄り添いたい、会社の経営企画部門に異動したい、コンサル関係の会社に転職したい、と言ったような高い目的意識があったわけではありません。ただただ、自分の将来が不安だったからです。
 

 現在の会社での営業職も10年目になり、漠然と「このままでいいのかな…?」と思う日々でした。以前からも不安を紛らわすために、仕事に関係する検定を受けたり、簿記の試験を受けてみたり、TOEICを受験してみたりしていました。勉強しているうちはなんとなく前に進んでいる感じがして、その間は不安から開放されました。しかし、試験が終わるとまた新たな不安に襲われ、別の資格試験を追い求めてしまう…、そんな日々だったのです。外から見れば、これを「向上心がある」とか「努力家」と思われるかもしれませんが、私にとってはただのメンタルケアでした。資格を取ること自体が目的化し、それを取ったあとに実際にやりたい事が何もなく…なんというか、資格勉強に逃げている状態という感じです。

 結局、「中小企業診断士」試験もその一連の流れの中にありました。中小企業診断士として何ができるかは後回しにし、不安から逃れるために勉強を始めたのです。

■合否に受験動機は関係ない

 中小企業診断士の勉強生活は楽しかったです。スマホのアプリで勉強記録をつけていましたが、勉強時間が積み上がることに安心感がありました。一方で、何もしないとまた不安に襲われました。勉強依存っぽい感じですね。

 不安症な人間が不安を抑えるために勉強していたので、勉強はほぼ毎日続けることができました。短期間での勉強ではなく、長期にわたる継続的な勉強が必要な試験ほど、不安というのは強い原動力になってくれるのかもしれません。その点で言えば、「中小企業診断士」の勉強は、情熱的な夢や強い期待感を持っている人よりも、私のようなちょっと冷めた受験動機を持った人間のほうがモチベーションを維持しやすいかもしれませんね。

 これを読んでいただいている受験生の皆様にちょっとだけ伝えたいのは、合格・不合格に受験動機は全く関係無いので、SNSに出てくるような素晴らしい目的意識やビジョンを持って勉強している「美しい挑戦者」には、一切引け目を感じなくてもいいですよ、ということでしょうか。カッコいいことを言っていても、落ちる人は落ちるし、不純な動機でも受かる人は受かるので。最後に口述試験もありますけど、別に受験動機を問われることはありませんし。

 中小企業診断士試験の良い点の一つは、ペーパーテスト以外の能力をそれほど問われないことです。言ってしまえばそれまでの試験でもありますが。

■合格して、ようやく不安から解消された(と思う)

この記事は、まもなく中小企業診断士の資格登録の段階での執筆、となりますが、今までの資格試験とは違う心境です。それは、「不安を解消するためにまた別の試験を受けなきゃ」という衝動が無いということです。 
 今は新しい趣味として、電子工作品を作って子供と遊んだり、新しく生まれた子供のための離乳食づくりを楽しみながら学んでいます。読書についても、仕事に繋がりそうなビジネス書ではなく、仕事に全く関係ない小説やドラマをゆっくり楽めるようになりました。次はMBAじゃ!簿記1級じゃ!社労士とって二刀流じゃ!という、これまでのような闇雲な衝動が微塵も無いことに安心しています。ようやく、この境地にたどり着けました。これだけでも中小企業診断士試験を受けてよかったと思ってます。

 一方で、中小企業診断士という資格にも、少しずつですが興味を持ち始めております。きっかけは、試験合格後に行う実務補習や実務従事という研修を通じて経営者のリアルな悩みや課題に触れたり、年齢も職業も違う同期合格者の方々と話していくうちに、自分も中小企業診断士として何か経営に関わってみたいな、と漠然に思えるようになりました。他の人からすれば大したことでもないかもしれませんが、上述のような経緯で受験した私にとって、これは非常に大きな変化なのです!

 中小企業診断士として具体的な活動はまだまだこれからです。今やっていることと言えば、中小企業診断士協会への入会についてちょこちょこ調べているくらいです。でも、もっと中小企業診断士の資格に向き合いたいと思っています。ようやく、この境地にたどり着けました。

■おわりに

 最後に、当時の私のように、大した受験動機が無いまま勉強をし、なんとなく迷っている皆さんにエールを!

試験段階で中小企業診断士に強い思いがなくても、合格後に見えてくるものもあると思いますので、気にせず大丈夫です!どんな動機でもいいので、まずは目の前の試験勉強を向き合ってください!

以上です! 1年間、ありがとうございました。

次回は、えむ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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