2次試験は「机上のプレゼンテーション」 by はまん

タキプロブログ読者のみなさま、こんにちは。

2度目の登場、多年度生応援団の「はまん」です。

ゴールデンウイークに入りましたね。例年であれば「旅行に行きたい」「どこかで思い切り遊びたい」といったところですが、昨年に続き今年もコロナの影響で外出自粛要請が出ていて、とてもそんな雰囲気ではないですね。裏を返すと、海外旅行に行く連中を羨ましがることなく勉強に打ち込めるチャンスです。今年の本試験日程も発表になりました。来年のゴールデンウイークを心の底から楽しむためにも、ご自身の勉強の進捗に合わせ、本試験までの各科目の時間配分なども考慮しながら、できるだけ勉強時間に充てましょう。そして、ご家族がいらっしゃる方は「家族サービス」も忘れずに!!

さて本日は昨年度の「事例Ⅰ」の解答を活用しながら、事例問題の編集について考えてみたいと思います。今回は多年度生に限らず、初めて2次試験を受ける方にも読んでいただける内容です。

■「机上のプレゼンテーション」とは?

私はTACに通っておりましたが、初めて2次試験の講義を受けた時、先生より

「2次試験は机上のプレゼンテーション」

と言う説明がありました。この言葉は今でも強く残っていますし、解答を作成する際はこのことを常に意識していました。

いまこのブログを読んでいるみなさんも、仕事や学校のゼミ等でいわゆる「プレゼン」をする機会を、これまで少なくとも一度は経験をされているのではないでしょうか。営業職として、日頃からパワーポイントを駆使してプレゼンされている方も多いと思います。

プレゼンをする際、どういったことに注意して行いますか。プレゼンをする相手に対して、「こちらが伝えたいことを、いかにわかりやすく伝えるか」を考えるのではないでしょうか。そして、説明する順番や伝えたい内容を補足する根拠(図、数値等)を踏まえて資料を作成すると思います。そうすることによって、相手に理解を深めてもらうことができるのです。

2次試験の解答においても同じです。診断士であるあなたに相談を持ち掛けてきたA社長に対し、いかにわかりやすく伝えるか、ということになります。

ですので、解答作成の際には、ただキーワードをたくさん詰め込めばいいということではなく、なるべく複数論点で根拠も含めてわかりやすく書くということが重要になります。私は過去問や演習の解答作成時、最後に解答欄に入りきらず「体言止め」で終わることにならないような編集を意識し、取り組んでいました。

ただし、実際のプレゼンと異なるのは、あくまでも「試験」だということです。専門用語をわかりやすい表現で解答したり用語の説明をする、という作業は必要ありません。字数制限を軽くオーバーしますので、そこは割り切りましょう。

■再現答案を使って確認

「机上のプレゼンテーション」とはどういうことか、実際の解答を用いて確認します。

今回は昨年度(令和2年度)本試験の第1問をとりあげます。昨年の本試験、事例Ⅰ78点(!)の高得点で合格したタキメン勉強会班のうっしーさんの解答と、私はまん(59点)の解答を比較します。

〈設問文〉

第1問 (リード文省略)

(設問1)

 A社の経営権を獲得する際に、A社長の祖父は、どのような経営ビジョンを描いていたと考えられるか。100字以内で答えよ。

【うっしーさん解答】

ビジョンは、①インバウンドブームを背景に、老舗ブランドを活かして伝統で差別化を図った。②地域の雇用を守り地域貢献し、地元経済の活性化を図った。③グループの多角化拡大でリスク分散を図り、売上向上を描いた。

ナンバリングを活用し、3つの論点でそれぞれ簡潔に述べられています。短い文章の中にもキーワードがしっかりと含まれており非常にわかりやすいです。

【はまん解答】

経営ビジョンは全国でも有名な高級旅館を運営し、インバウンドブームで日本の文化や伝統に憧れる来訪者が増えている。200年に裏打ちされた老舗ブランドで企業グループとのシナジー得られ地元経済活性化に貢献する事。

解答の方向性はうっしーさんに近くキーワードも含まれてはいるものの、最後の「地元経済活性化に貢献する」しか伝わらないような感じになっています。

(設問2)

 A社長の祖父がA社の買収に当たって、前の経営者と経営顧問契約を結んだり、ベテラン従業員を引き受けたりした理由は何か。100字以内で答えよ。

【うっしーさん解答】

理由は、①ベテラン従業員の能力を活かして味とブランドを保つ為。②A社長に酒造りと運営ノウハウを学ばせて育成を図る為。③顧問の、杜氏と蔵人との関係性維持を図る為。④雇用を守ることで地域貢献を果たす為。

(設問1)同様、ナンバリングをうまく使って、4つの論点を短い文章でまとめています。ここまでコンパクトにまとめられるなんて「すばらしい」の一言に尽きます!!

【はまん解答】

理由はA社長の祖父は酒造りのノウハウがない。酒造りのノウハウを持つ前の経営者と顧問契約を結びベテラン従業員を引き継ぐ事が事業継続に必要であり早期に若手従業員へ承継ができると考えた為。

解答の中に設問文と同じ文言が登場していますが、この部分は得点になりません。こちらも、論点が「早期に若手従業員へ承継」だけと思われても仕方がない解答です。

具体的に解答を見て、どちらの解答がわかりやすく、より相手に伝わると思いましたか?言うまでもありませんね。このようなブログを書いておきながら、私の本試験でのプレゼンはイマイチな内容になってしまいました…

この試験は「診断士」としてのあなたのレベルが問われています。中小企業の社長に対し、知識のみならず、わかりやすく説明する能力を問われています。うっしーさんレベルに達するのは大変かもしれませんが、解答作成の際には相手に伝わる解答を作ること」を常に意識して練習して下さい。

勉強会に参加したり、勉強仲間がいる方は、他の人がつくる解答を参考にして、ご自身に足りないところを補っていって下さい。お互いに良い点、改善点を指摘しあうのも効果があると思います。タキプロ勉強会もこのような場を提供していますので、みなさん是非ご参加下さい!!

■事例Ⅰを解くにあたり意識しておきたいこと

事例Ⅰは「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」です(第2次試験受験案内より)。

A社のパターンとしては

「創業から順調に成長してきたが、バブル崩壊等外部環境変化により業績が悪化し経営危機が訪れる。それを乗り越え、今後の更なる成長を目論む。」

といったストーリーが多いです。

社員数も比較的多めです。あまりにも少ないと組織の話ができないからです(逆に事例Ⅱは社員数10名以下の企業がここ最近4年連続で出題されています)。

設問は5問、前半は分析系、後半1問もしくは2問が助言系問題で構成されます(令和元年度はすべて分析系問題でした)。

事例Ⅰを解くにあたり、特に意識しておきたいことがあります。それは社長の現在の「年齢」です。昨年度のように「40代前半の若いA社長」といった表現で直接書かれている場合もあれば、書かれていない場合もありますので、書かれていない場合は与件文から現在の社長の年齢を推定して下さい。そして、高齢(65歳以上?)であれば後継者をどうするか、といった問題が浮かび上がります(最近では平成30年度、平成29年度)。

中小企業が廃業する理由のひとつに「後継者がいない」ということが挙げられます(「中小企業経営・中小企業政策」で勉強しましたね)。中小企業白書にも取り上げられている重要な論点です。よって、いずれかの設問の解答になる可能性がありますので、事例Ⅰを解答する上でのチェック項目に加えておいて下さい。

■まとめ

いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。

今回お話した内容は、事例Ⅰに限らず全事例共通のテーマになります。なかなか編集がうまくいかない、と悩まれる方も多いと思いますが、過去問を活用し、再現答案や各予備校の解答例を参照して、自分なりの解答(パターン)を作ってみてください。そして、演習問題や模試を活用して編集の精度を高めていってください。結果が出るまでには時間がかかるかもしれませんが、まだまだ試行錯誤の時期ですので、焦らずにじっくりと取り組みましょう。

明日はじーちゃんさんの登場です。お楽しみに!!

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