事例Ⅲはシステム開発に似ている by かずを

事例Ⅲ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のかずをと申します。

過去の記事はこちらになります。今回のテーマは「2次試験:事例Ⅲ」です。

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■はじめに

改めてプロフィールを紹介します。

年代/性別:30代 男性
職種:IT系
受験歴:1次1回、2次1回
勉強時間:1次600時間、2次200時間
勉強方法:独学
得意科目:1次/企業経営理論、運営管理

少しでも受験生のみなさまの参考になれば幸いです。

■2次試験共通の対策

まずは事例Ⅰ~Ⅳの記述式問題に共通する私の学習方法を紹介します。


2次試験の勉強方法は過去の合格体験記でも少し触れていますが、1次試験終了後から「ふぞろいシリーズ」と「30日完成!事例4合格点突破計算問題集」を使用して学習しました。(「ふぞろいシリーズ」は10年データブックまで一応揃えましたが、すべては解ききれませんでした。)

「ふぞろいシリーズ」は約7~8年分の過去問を方眼紙を使って文字数を意識しながら1回流しました。方眼紙は使いましたが、文字数の感覚を掴むだけで文字数制限にあうように消す・書くを繰り返す等の清書の練習まではしませんでした。

これに関しては理由が2つあります。
1つ目は私が記述・論文系の試験に対して自信があり、試験当日のアレンジでなんとかできる感覚を持っているためでした。その感覚は私がいくつか保有している情報処理技術者試験の高度試験における午後の論文問題に対し、事前にいくつかテーマを決めておいて具体的な内容は試験時間内に書き上げるというスタイルでほぼ合格してきた複数の実績に基づくものです。(と書いていますが、文字数が少ないため、このスキル・自信の有無は大勢に影響がないと思います。)

2つ目は書籍や各社の模範解答例を見たところ、文章のような書き方ではなく、「強みは①~、②~」という箇条書きのようなスタイルでも問題なさそうであったということです。また、文字数もそこまで多くない問題がほとんどであり、多い場合でも「~のため、~である。」くらいの文章構成になるため、そこまで文字数に収める練習をしなくても問題ないと判断しました。

上記2点は文字を収める練習をしなかった理由ですが、文字数に収めるため・点を取るために意識したポイントは以下の2つです。
 ・真に必要なワードを端的に書く
 ・なるべく多くの解答要素を書く

1点目について、解答を記載するうえで、なるべく文中のワードを活用することが基本的なやり方と思いますが、文章には補足的な説明が付いていることも多く、そのまま文章ごと持ってくると文字数が多くなってしまうこともあるため、解答として求められているであろうワードに絞って端的に解答することが必要です。
また、2点目は点を取るために意識したポイントですが、本当にそのような採点方法なのかは不明ですが、「ふぞろいシリーズ」では合格者の再現解答内に含まれるキーワード別に配点が割り振られており、なるべく多くの解答要素を書いた方がよいように見えたためです。よほどの見当違いの解答をしなければマイナスになることはないと思いますので、なるべく多くの解答要素を入れたいところですね。


つまり、練習するのは問いに対する回答として最も抑えるべき重要なワードを抽出し、端的に解答するということですね。それができれば後はそれらを文字数を守りながら文章としてつなげてあげるだけなので、すごい当たり前の話ではありますが、その視点・観点を磨くことが企業を診断し、経営者にわかりやすく伝えるうえでも必要になってくるのかなと思います。

■事例Ⅲで意識したポイント

個人的には事例Ⅰ~Ⅲは基本的には一般的に知られている「ダナドコ」や「幸の日も毛深い猫」あたりでなんとかなると思ってテーマごとの対策をあまり強く意識してはいなかったのですが、あえて言うならば事例Ⅲは「生産・技術」をテーマとしているため、自身が従事しているシステム開発・プロジェクト管理の現場に置き換えて課題や対策を考えると取り組みやすかったです。

生産管理の現場を以下のようなイメージで捉えます。(実際の現場は知らないため、あくまで個人の勝手なイメージです。)


生産計画や管理(予実確認、対策実施)を実施する管理者、そして実際にモノを生産する開発・生産現場の4M(Man,Machine,Material,Method)がいて、それらの活動結果としてQCD(PQCDSME)に影響を及ぼしていくという構図です。
この構図はシステム開発と同じで、管理者であるプロジェクトマネージャがいて、実際にシステムを作るエンジニアやプログラマーがいたり、コーディング規約等の標準類やコードチェッカーのようなツールがあったりする。それらのうちの例えば管理者の計画に抜け漏れがあったり、生産者のスキル不足等の問題があって、品質が悪化したり、生産性が低下するようなことがあったりするといったイメージです。

前節のとおり、記述問題は加点形式のため、ダナドコ等以外にも上記のような生産現場のイメージをしながら問題文における課題や対策を考える際のネタ出しフレームワークを多く持っていた方が有利になるかと思います。幸の日も・・・等のような意味のわからない呪文よりも、上記のようなイメージで捉えた方がMECE的な観点もあり、実際の診断や説明の際にも説得力が増すでしょうしね。

上記のイメージをもちつつ、過去問の解答例を見ているとだいたい課題及び対策もパターン化されることも見えてくるかと思います。
 計画・管理 → 需要予測向上、ロットサイズ、発注周期の適正化、調達の一元化 等
 Man → 多能工化、技術承継、OJT、研修、配置変更・中途採用 等
 Machine → 機器交換、データベース化 等
 Material → 原材料規格化 等
 Method → 標準化・マニュアル化、効率化(ECRS) 等

令和3年度の事例Ⅲ第3問のように製品企画面を問われるケースもあるので、生産現場は上記のイメージでやりつつ、営業や企画の問題に対しては事例Ⅰ~Ⅱの視点を引っ張り出せるように柔軟に対応しましょう。

■おわりに

今回のテーマである事例Ⅲについては、実際の診断では必要となるであろう具体的な生産計画・リードタイムを求められたり、具体的な工場レイアウトを書かされたりまでは求められません。私個人としては事例Ⅰ~Ⅲの中で課題や対策が最もパターン化されている問題なのではないかと思います。

だからこそ最後の最後まであきらめずに、文章をよく読んで重要なキーワードを逃さないようにし、対策案もいろいろな観点から見てみることで、加点を少しでも多く積み上げられ、合格に近づいていくのではないかと思います。


次回はガーナさんの登場です。
お楽しみに!

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