IT業界独学者向け合格体験記 byかずを

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のかずをと申します。

ブログを書くのは人生初です。
この経験を通して私もまた発信者として成長していければと思いますので、1年間よろしくお願いいたします。

■はじめに

まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。

 年代:30代後半
 受験:1次1回、2次1回
 勉強形態:独学(市販の書籍)
 勉強開始時期:2021年2月~
 勉強時間:約700時間(1次:500~600時間、2次:100~200時間)
 教材コスト:約4万円(うち、1次試験分の2.5万円は合格時に会社から支給)
 職業:情報・通信業 プロジェクトマネージャ、システムエンジニア

ということで、一般的にブラックといわれるIT業界に勤めるフツーの会社員が、完全独学で乗り切った体験談として独学者のみなさまの参考に少しでもなればと思います。

■受験を考えるきっかけ

もともと大学では経営工学を専攻しており、経営やコンサルタントというものに興味や基礎知識をもっている状態で、社会人経験を重ねるにつれてビジネスや組織に関して考えるポジションになってきたところでちゃんと経営系の勉強をしたいなと考えるようになってきました。

勉強するとなった場合には何か目標がないと続かないタイプであるため、資格が手っ取り早いのですが、中小企業診断士試験は若手のときにも受けようとしたもののそのボリュームと維持費の高さに躊躇して断念していたところでした。
今回は勉強する知識はもちろん診断士の実際の活動まですることでそれこそシナジー効果が現れて本業にもいい影響を与えられるというメリットが時間とコストの投資を上回ることにかけようと一念発起して挑戦することにしました。

若手のときには問題をパッと見したときに難しそうだなとひるんだ記憶があったのですが、経験を重ねた今見てみるとイケるのではないかと思えたのですが、要因として私がいくつか取得している「情報処理技術者試験」に試験実施方法が似ていること、問題レベルも同程度であると感じたことが挙げられます。

情報処理技術者試験も午前と午後で分かれていて、午前はマークシート、午後は記述式(高度試験は論文)、合格は60%以上の得点です。
中小企業診断士試験も1次試験はマークシート、2次試験は記述式で同じであり、合格点は40%以上の足切りラインがあるものの、全体で60%以上とれれば合格となるため、むしろ救済措置があるとプラス思考で見られるようになっていました。
しかし、そうはいっても情報処理技術者試験と合格難易度が同じとは到底いえない大きな差である「範囲の広さ」をどう対処していくかがポイントであるという印象でした。

■1次試験 範囲広すぎ!

中小企業診断士試験の1次試験は全部で7科目ありますが、情報処理技術者試験の資格を保持しているため、経営情報システムを得点源とするか、免除制度を利用するかが判断ポイントでしたが、まずは勉強範囲を減らすことが第一であり、また、モチベーションとして診断士と活動することを目指すのであれば他の6科目もしっかりと理解して合格点を目指す必要があることを目標として免除を選択することにしました。
(あとは万が一、苦手そうな経営法務や中小企業経営・中小企業政策が1科目だけ不合格になった場合に必ず60点以上が必要になってしまうため、前述のとおり60点を目指すのはもちろんですが最悪のケースを想定して経営情報システムとセットでうけられるように保険をかける意味もありました。)

受験する科目は決まったので、次は勉強計画です。


上記のスケジュールの方針の大枠は以下のとおりです。
・テキスト×問題集で2周:2~5月中旬
 →1周目:2~4月中旬 目を通して範囲を把握するフェーズ
 →2周目:4月中旬~5月中旬 理解するフェーズ
・過去問で1周:5月中旬~6月末
・苦手なところ復習:7月~8月中旬 ※バッファ期間、追い込み期間

半年あるからなんとかなるかなと思いきや、スケジュールをひいてみると意外に何周もできる余裕がないなという感想で、2次試験の勉強を並行でやる余裕もなさそうなため、最悪2ヵ年計画で行こうという弱気な考えで勉強を開始しました。

本業も忙しかったため、この計画を実行できるか不安でしたが、ポイントとしては1周目がうまくいくかどうかだと思っていました。本業と勉強を両立して本計画の実現性を検証できるか、範囲を把握してその後の勉強計画の妥当性が示せるか、これが無理な場合は受験自体が難しい=申し込まないだと思っていました。

結果的には1周目含めてほぼ予定どおり計画を遂行することができましたが、実際には勉強の進捗が予定どおりいかなかったり、範囲がわかっていく中で後半の勉強の仕方を変えたりといったところはあったのですが、それはまた勉強方法を書くテーマの際に書ければと思います。

全部60点以上を目指すことを目標としていたものの、ひととおり各科目を流したところで、経営法務と中小企業経営・中小企業政策は苦手科目になりそうだったため、足切りだけは避けて他の科目でカバーすることを目指して勉強に取り組みました。

情報処理技術者試験と異なり、同じ過去問がまったくでないことが最後まで不安要素でしたが、やれることはやれたかなという状態で試験に臨みました。
試験の手ごたえとしては、経営法務と中小企業経営・中小企業政策は足切りが不安だが、それさえ避けられれば他の科目でカバーできそうという、ねらいどおりのものであり、自己採点の結果、想定どおり苦手の2科目の不足分を他の4科目で無事に乗り切ることができていました。

全科目60点以上は達成できませんでしたが、1次試験を1回で突破できたことは最高の結果となりました。

■2次試験 効率重視!

1次試験を無事に突破しましたが、2次試験は記述式であるという知識しかなく、どんな問題が出るかもわかっていない状態でスタートしました。

タキプロ含め各情報サイトで簡単に情報収集をして、「ふぞろいシリーズ」と「30日完成!事例4合格点突破計算問題集」をそろえていざ勉強開始です。(タイミングが遅かったのか、売り切れで個人商店から定価より高く買わざるを得なかったバージョンもあったため、早めの購入をお勧めいたします。)

結論からいいますと、冒頭に記載した勉強時間が示すとおり、1次試験と比較すると2次試験は勉強にあまり集中できませんでした。期間中の継続的な勉強はもちろんしていたのですが、一日あたりにかける時間は少なくなりました。

理由としては、過去問及び模範解答を見る限り、事例Ⅰ~Ⅲについては実際の診断士業務のような詳細な分析やアイデアソン的なものかと予想していたところが読解問題及び記述方法が合格ポイントであると認識したことです。それにより1次試験の知識を増やす勉強と違って、2次試験は試験のための勉強という印象が強くなり、ややモチベーションの低下もあり、いかに効率よく勉強できるかに切り替えたためです。

ネタがなくなるため、事例Ⅳ含めて具体的にどう勉強したかはこれまた別テーマのときに記載することにしますが、情報処理技術者試験の高度試験での読解問題や論文形式の問題に慣れていたり、もともと作文能力にはある程度自信もあったりしたことから、特にセミナーや模試、勉強会等に参加して自身の回答案を見てもらったりすることもなく、自分で考えたポイントだけ意識して過去問を解いていくスタイルで勉強していきました。ふぞろいは直近分と10年分も買ったのですが、結局は時間切れで数年分は解ききれず、周回もできませんでした。

ということでポイントだけ強く意識しつつ、1次試験とは違ってありのままの現状の自分を試すつもりで本番に臨みました。
ダメなら来年また準備して受けようという気楽な気持ちが逆に良かったのかもしれません。事例Ⅰ~Ⅲは正解かどうかの手ごたえはありませんでしたが、自身のポイントをおさえつつ回答欄を埋めることができていたためいい感じだなと思ったところで欲が出たのか、事例Ⅳは第2問でちょっとパニックになりまして全部の問題を解くことができませんでした。他の問題も埋めるには埋めたのですが、第2問のせいで見直しする時間もなかったため、第1問や第3問が計算間違いしていると足切りもありうるなという不安な結果で終わりました。

そんな状況であったため、合格にまったく自信がなく、合格発表日当日にWeb上で確認する勇気がわかず、合格通知がくるのを待つという悪手を選択してしまいました。合格通知と不合格通知は1週間ほど差があるため、この日までに郵送が届かないと不合格という謎の精神苦行をすることになり、書留郵便がくるチャイムを気にする生活を数日過ごす羽目になりました。

Webで調べた情報でこの日までにこないと不合格という日の午後になってもいっこうに気配がなく、いてもたってもいられずに子どもと公園にいくものの郵便がきたら妻からの電話があるのではないかと勝手に思いこみ、気が気でない状況で子どもと遊んでいて全然楽しめませんでした。

結局、外にいる間に電話はなく、夕方になって自宅にブルーな気持ちで帰ったところ、郵便来てるよという一言。思わずやったーと叫び、急に機嫌がよくなる情緒不安定なパパ。子どもは怖かったことでしょう。

結果は変わらないので、素直に当日Webで結果を見ることをお勧めします(笑)

■口述試験は意外にドキドキ

2次試験の自信がなかったということと、99%の合格率ということで高を括っていたことにより、口述試験も2次試験の合格通知書が到着してからというおそらく受験者の中ではかなり遅い側の人になってしまったかと思います。
まずはお決まりの試験内容の情報収集ですが、「行って何かしゃべれば大丈夫」という情報がほとんどで特に具体的な試験内容についてはあまりなかったことから自分なりに考えて臨むことにしました。

社会人経験も長く、お客様等とのやりとりの中で臨機応変に答えることはある程度できるスキルはあるため、面接も問題ないであろうと思っていましたが、何もしゃべれないケースは何なのかと考えた場合、やはり与作文に記載されている企業情報の内容はさすがに覚えていないとありうるな、逆にそれさえあればどうにかなるであろうという楽観的な気持ちで、SWOTを中心に事例ごとに1枚のペーパーにまとめたりしました。

あとは面接の想定問答の練習ですが、特に口述面接対策セミナー等には参加せず、Webに公開されている無料の想定問答集と1人で声を出してしゃべる練習を2日ほど実施しました。
合格率99%とはいえ、しっかりと勉強して試験を突破してきている人たちの中での話なので、準備不足による不合格が自分自身に起きうるのではないかという不安もあり、歳のせいか記憶力も怪しく意外と企業の内容が口からスムースには出てこなかったため、しゃべりだしまでの長考時間が自然な程度になるまでは練習しました。

迎えた口述試験本番ですが、まったく想定していた質問ではなかったため一瞬ひやっとしましたが、準備どおり与作文の根拠をベースとしたアイデアを適度にひねり出し、時間余りもなくしゃべることができました。
実際の診断業務だと絶対ダメだろうなという回答の自覚ありですが、2次試験と違ってアイデアソン・大喜利というイメージでOKかと思います。

特段詰まることもなかったため、さすがに大丈夫だろうなと思いましたが、無事に合格通知をいただけました。
長かった1年間にわたる勉強がハッピーエンドで完結しました。

■おわりに

社会人になってから経験したことのない長期に渡る勉強期間でしたが、激務な仕事との両立はなかなか苦しく、深夜まで働いてそこから朝まで勉強というスタイルを続けていたので1次試験の勉強期間はちょっと死にかけました。そんな辛い状況でも勉強を続けられた理由は2つあります。

1つ目は家族の協力です。
まだまだ手のかかる3歳と6歳の子どもがいるのですが、朝まで勉強スタイルを続けていたことで、私の仕事であった保育園の朝の送りを妻に完全にお任せすることになったり、土日に長い昼寝をしたりしてしまっていました。業務が都合つく限りはお迎えにいったり、土日に子どもを連れだしたりといった最低限のところはしたつもりですが、若干の小言を言いながらも面倒なところをすべてやってくれている理解のある妻には感謝しています。(逆に結果を出さないといけないプレッシャーがありましたが・・・)

2つ目は自分を信じることです。
試験をスタートする際にイケると思ったあいまいな感触を頼りに、自分ならできると信じること、そしてその自身の期待を自身で裏切らないように期待に応えるために自分なりに精一杯努力すること。
その感覚は今までの学業や仕事において、結果的にそのループを回せれば、それなりの結果がついてきたという経験を頼りにしているものです。
それで結果的に失敗したとしても、自分なりに考えて努力した結果であれば、後悔の念も少なくなるし、反省点を見出しやすく次はこうしてみようという対策にも活かせると思っています。

ダラダラと長くなってしまって恐縮です。簡単に勉強方法にも触れましたが、詳細な勉強方法はまた別のテーマの機会に書ければと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!


次回はよしのぼりさんの登場です。
お楽しみに!

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