事例Ⅱはこうすれば伸びる ― 合格者13名に共通する「与件適応」と再現性のある解法 by エイト

事例Ⅱ

タキプロ17期の   エイト と申します。
今期2本目の記事となります。前回はこちら

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■はじめに

2次試験の中でも、事例Ⅱは「取り組みやすいのに点が伸びない」「何を書けばよいかブレる」と言われやすい科目です。

本記事では、過去のタキプロメンバーの実体験(直近1年間の事例Ⅱノウハウ記事13本)をもとに、それらを横断的に整理し、「点が伸びる人の共通点」という観点で再構成しました。

個別のテクニックの紹介ではなく、「なぜ点が伸びる人と伸びない人が分かれるのか」を軸に、事例Ⅱの本質と再現性のある解き方をまとめています。

■事例Ⅱの本質は「マーケティングの再現」ではなく「与件適応」

多くの受験生が陥るのは、「マーケティング知識で解こうとすること」です。
しかし、合格者の共通認識はシンプルです。
事例Ⅱは知識問題ではなく、“与件企業を売上向上に導く設計問題”です。
つまり問われているのは、次の3点に集約されます。
・与件文の強み・機会の正確な抽出
・顧客視点での課題整理
・実現可能な施策への落とし込み
特に重要なのは、「自分の知識ではなく、与件に書いてある材料だけで戦う」という姿勢です。

■合格者の共通技術(解答編)

① SWOTは“抽出装置”として使う
多くの受験生が使うSWOTですが、重要なのは「分析すること」ではなく、「使える材料を抜き出すこと」です。
合格者はSWOTを、与件文から答案に使える要素を拾う“フィルター”として活用しています。

・S:競争優位となる資源(技術・人材・ブランドなど)
・W:構造的な弱み(認知度・販路・資金など)
・O:市場変化(観光需要、EC化、SNS活用、高齢化など)
・T:競争環境(競合の存在、人口減少、価格競争など)

マークする際は、SWOTを埋めること自体を目的にするのではなく、設問に使える要素だけを拾い、後の解答に組み込むことを意識します。

② 「だなどこ」でブレない答案を作る
事例Ⅱの答案は自由に見えて、実は一定の型があります。
多くの合格者が使っているのが、いわゆる「だなどこ」です。
・誰に(ターゲット)
・何を(提供価値・商品)
・どのように(価格・販路・販促などの施策)
・効果(売上向上・関係性強化・ブランド向上など)

この型に沿うことで、
・論点の抜け漏れ防止
・採点者に伝わる構造化(=誰に何をどうするかが一目で分かる状態)
が実現できます。
特に「効果」を書かない答案は、減点につながりやすいため注意が必要です。

③ 最大の失点原因である「ポエム」を避ける
多くの合格者が共通して挙げる反省が、「ポエム答案」です。
ここでいうポエムとは、「与件に根拠がなく、“それっぽい”だけで、成果に至る因果が説明できない施策」のことです。
例えば以下のようなものです。
・面白そうという理由だけの新規事業
・根拠のないビジネスモデル(サービス形態)の導入
・与件と関係の薄いアイデア
評価される施策はシンプルで、
「なぜそれが成功するのかを、与件の強みで説明できるもの」だけです。
逆に言えば、説明できない施策(=ポエム)は書かないことが、最大の失点回避になります。

■合格者の共通技術(プロセス編)

④ 思考プロセスの“標準化”
複数の体験談で共通しているのが、解き方そのものを固定している点です。
・時間配分の固定化
・与件文の読み方の順序固定
・解答作成手順のテンプレ化

ある合格者はこれを「自分専用マニュアル」と表現していました。
ポイントは、
・初見問題でも同じ手順で解く
・迷う時間を減らす
・再現性を高める
ことです。
事例Ⅱはセンスではなく、「手順管理」で安定して点を取る科目といえます。

■事例Ⅱで60点を取るために必要なこと

ここまでの技術は多くの合格者に共通していますが、これらを機能させる前提があります。
それが「与件の読み取り精度」向上です。

具体的には、次のような問いに答えられるかが重要になります。
・顧客は誰か
・何を求めているか
・強みはどこか
・外部とどう連携できるか
・社長の意図は何か
・地域の課題は何か
・過去の成功要因は何か

これらの問いに対する情報を、80分という制限時間の中で与件文から正確に抽出し、整理し、説得力のある文章として表現する力が問われています。

■体験談:再現できなかった原因と、得点が伸びた転換点

ここで、私自身の経験を少し共有します。
私は2次試験を2回受験しており、事例Ⅱの点数は
1回目(令和6年度):52点
2回目(令和7年度):60点
でした。

1回目の受験時も、
・与件依存(知識で戦わない)
・強み起点(Sを根拠にする)
・型の固定化(だなどこ・SWOT・4P)
といった考え方自体は理解していました。
しかし、初見問題でも同じレベルで解答できる状態には落とし込めておらず、本番では十分に対応できませんでした。これは、理解にとどまり、実践で使いこなせるまで演習できていなかったためです。大きな原因は、事例演習の不足でした(令和6年度は6事例)。

この反省から、令和7年度は同一年度の事例も繰り返し本番形式で解き、合計31事例まで演習を増やしました。

その結果、安定して型通りに解答できるようになり、得点の向上につながりました。

「開眼」と言えるかは定かではありませんが、演習量を重ねたことで、与件文の読み取り精度が格段に向上したのは確かです。

■おわりに

本記事で一番お伝えしたいのは、「正しい型を理解したうえで、実際に書く訓練を重ねてほしい」ということです。

事例Ⅱはセンスではなく、再現性のある技術で点数を伸ばせる科目です。
そして、その技術は、正しい振り返りを伴った演習によって磨かれます。

ぜひ本記事の内容を意識しながら演習量を増やし、安定して得点できる力を身につけてください。

次回は、あっきー さんの登場です。 

お楽しみに! 

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