事例Ⅱを解くときに意識した3つのこと――演習10点から苦手を克服 by まこはや

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■はじめに

事例Ⅱは、マーケティング・流通を題材にした事例です。

事例Ⅱは2次試験の中で少し独特さがあり、私は苦手にしていた時期がありました。もがいている中で気づいたことがあり、それに取り組んで克服することができました。そのほかに意識していたこともありましたので、3つのポイントにまとめてお伝えしたいと思います。

ポイント1|与件文から「ターゲット・ニーズ・経営資源」を拾う

事例Ⅱで助言問題の設問は、ほぼ必ず「誰に・何を・どのように」の構造で答えを求めてきます。 そのため与件文を読む段階で、以下の3つを意識してマーキングしていました。

拾うもの与件文での見つけ方のコツ
ターゲット顧客属性・来店動機・購買行動の記述
ニーズ顧客の困りごと・要望・不満の記述
経営資源B社の強み・設備・人材・立地・歴史など

ターゲットは「既存客」と「新規客・潜在客」を区別して読むと、設問の方向性が見えやすくなります。
なお、ターゲットの
「顧客属性」は、年齢・性別(デモグラフィック基準)、どこに住んでいるか(ジオグラフィック基準)、
「来店動機」は、なぜそのお店を選んだかという顧客の内面(サイコグラフィック基準)、
「購買行動」は、いつ、どのくらいの頻度で、どうやって(スマホか店頭か)買うか、という具体的な動き(心理的変数)
を意識していました。

ポイント2|第1問(現状分析)は最初に解いた

設問を解く順番については、「第1問を最後に解く」派と「最初に解く」派があります。

自分は最初に解く方法を選びました。

理由はシンプルで、将来、診断士を目指すからには、診断士実務の流れに合わせたほうが良いと思ったからです。

現状を把握する → 課題を特定する → 提案を考える

最初に第1問に取り組むことで、現状・強み・課題が頭に入った状態でその後の提案問題を取り組めるようになったと思います。 ただし、これはどちらが正解ということではありません。2次試験を解く上では 「提案問題を先に固めてから、現状分析で使うキーワードを合わせる」という逆算の発想も十分合理的です。 自分に合ったやり方を選んでください。

ポイント3|提案問題は「1問だけ先に作る」――苦手克服のカギとなった

【失敗談】9月の演習で、100点中10点だった時期

私は事例Ⅱが苦手に感じる時期がありました。

第2問から第4問の助言問題が3問並ぶのが、とにかく重荷でした。 理由は2つです。

  • 与件の中に散らばっている情報から、設問に合う情報を拾うのが大変
  • 3問をどう切り分ければいいか難しく感じるときがあった

当時通っていた予備校では毎週演習問題を解いていましたが、3問の切り分けをうまく処理できず、1問はなんとか書いたものの残り2問は空白で提出、という状態が続きました。 9月上旬には100点中10点を叩き出したこともありました。

「これでは本番に間に合わない」と焦り、事例Ⅱ対策を本気で考え直しました。 色々と調べ、試行錯誤する中でヒントを見つけて取り組んだのが、次の方法です。


【克服策】まず1問だけ作り込む

提案を求める問題が3問など複数ある場合、最初から全問を綺麗に切り分けようとすると手が止まります。 空白提出を繰り返していた頃の自分はそれでした。

発想を変えました。

切り分けは後回し。まず1問だけ完成させる。

手順イメージ

Step1|最も書きやすい・制約が少ない問を1つ選ぶ

    ↓

Step2|その1問だけ、施策・根拠・ターゲットを揃えて回答を書く

    ↓

Step3|残り2問で「何が残っているか」を確認して切り分ける

    ↓

Step4|重複していないか・字数バランスは取れているかを確認

「3問を同時に解こうとしない」——この取組をし始めてから、空白提出をしなくて済むようになりました。

切り分けの物差し(参考)

複数問の切り分けには、その日の設問に応じて以下のような軸を設定して、使っていました。

ターゲット軸既存客向け vs 新規客向け
施策軸集客 vs リピート促進 など
時間軸短期施策 vs 中長期施策

注意したいのは、同じ施策を複数の問に書いてしまうこと。 1問目を作り込んだ後、「この施策はもう使った」と意識しながら残りを埋めていくのがポイントです。

■まとめ

ポイント一言まとめ
与件の読み方ターゲット・ニーズ・経営資源を意識してマーキング
解く順番現状分析→提案の流れで解いた。どちらでもよい
提案問題の切り分け提案3問のうち、まず1問作り、残り2問で切り分けを確定させる

9月に10点だった事例Ⅱが、本番では大きな足を引っ張らない水準まで持ち直すことができ、本番では65点を取れました。 事例Ⅱに絶対の解法はありません。 ただ、与件の根拠を丁寧に拾い、設問間の重複を避けるという2点は、どんな解き方をしても外せないと感じています。

もし私と同じようなお悩みのある方は、まず「1問だけ完成させる」ことから試してみてください。

<追伸>

事例Ⅱの助言問題での解答構成は、「だ・な・ど・こ(誰に・何を・どのように・効果)」を使う方が多いと思います。このうち特に「効果」は与件に書かれていないため、「効果」を解答に書き漏れてしまうことが少なくないようです。

「効果」の配点は、ふぞろいの予想では1問あたり4~6点あり、書き漏れたときの失点が大きいので、ぜひ書き漏れを未然に防止するような対策をとって頂きたいです。

例えば、設問分析のタイミングなどで解答フレームを作るときには、
「効果」を必ず入れて、「だ」「な」「ど」「こ」というフレームワークを作っておく、などです。

この記事が読んでくださった方に少しでもお役に立てれば幸いです。

次回は、あたりめ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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