【2次試験・事例Ⅰ】経営戦略から組織・人事を一気通貫で解く思考法 byあたりめ

タキプロ17期の【あたりめ】と申します! 3回目の登場です^^
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目次
■はじめに
今回は、2次試験「事例Ⅰ」を経営戦略から組織・人事の視点で一貫して解くための実戦メソッドを、読みやすく整理してお届けします。(気合を入れて執筆しました!)
これから学ぶ方も、直前期の確認をしたい方も是非ご参考にしてください!^^
■事例Ⅰの本質
結論:事例Ⅰは組織・人事戦略の問題です。
売上や事業の話題が出ても、解答の軸は常に「人をどう動かすか」「組織をどう設計するか」にあります。近年は組織再編、PMI、後継者育成、権限移譲、理念浸透などが頻出です。
大事だからもう一度言います。
事例Ⅰは、【企業の成長や変革に伴って生じる課題を、組織・人事の視点から解決する力を問う事例】です。
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じゃあ具体的にどうすればいいの?ということを解説していきたいと思います。今回は令和5年の事例Ⅰ(蕎麦屋の事例)をベースに図解しながら説明しますので余力のある方は是非過去問にチャレンジしてから見て頂くとより理解が深まると思います!それでは参りましょう!
■基本原則① 設問をバラバラに見ない
最重要ポイント:設問は一気通貫で全体の流れをつかむ
いきなりなんだ?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、設問は個別に切り離すのではなく、第1問→第2問→第3問→第4問の流れでつながるストーリーとして捉えることが重要です。
以下の資料を見てみましょう。

見てもらえるとわかるのですが第1問で拾った強みが第2問での差別化に活き、第1問の強み・弱みが第3・4問での統合や組織設計の論点に繋がっています。
私は事例Ⅰで一番大事だと思っていることは、『設問をバラバラに見ずに構造化すること』です。
基本はこんなパターンになっているかと思います。
①現状分析からの課題把握(何かしら問題がある)【設問1】
②それを克服するための経営戦略は何か【設問2】
③経営戦略の実現に向けて組織・人事でやるべきことは何か?【設問3,4】
④組織・人事が解決したうえで、今後どの様に成長すればよいか【設問5】
上記の流れを意識して頂きながら、事例における解答の幹を作り一貫性を保つことが重要だと考えています。その観点を養うと、どの設問でどの与件を選択するかの重みづけも自然に出来るようになります。過去問を解く際も振り返りでこの構造化・分解はチャレンジしてみて頂き、試験本番でこの構造がぱっと思いつくようになるのがベストです。
■基本原則②:クロスSWOTを意識すること
皆さんは事例ⅠでクロスSWOTを意識して使いこなしておりますでしょうか?
使いこなせると解答骨子の精度があがり、解答の幹がずれがなくなり大ポカを防ぐことが出来ます!
是非怖がらずに強い味方にしていきましょう!それでは参りましょう!

見て頂きたいのが、クロスSWOT各セクションと設問がリンクしている点です。
すなわちそれは何を意味するかというと、、、、各領域に該当する与件(SWOT)を組み合わせることで解答骨子が出来てしまうということなのです!
例えば、第2問は先代経営者と比較し現経営者が取った差別化戦略の問題だったのですが、
「競合との競争を回避(T)するため、経営資源を集中し原材料を活かしたメニュー考案(S)により高付加差別化と客単価向上による売り上げ拡大(狙いと効果)」というのが解答の骨子になります。あとはこれに肉付けをして解答を作成していくイメージです(設問4-2も同じ考え方)
ちなみに、設問3,4-1はX社との経営・組織統合に問題でした。
統合先であるX社の現状を把握しながら、PMIの知識を活用し解答を作成していくものです。こちらの問題ように与件の掛け合わせだけでは解答ができない問題もありますのでご注意いただければと思いますが、クロスSWOTを使い事例企業の深い考察・理解が前提となることで高得点の解答作成が可能となります。
それではクロスSWOTの有用性はご理解いただけたと思うのでぜひどうやるかを確認していきましょう!
【クロスSWOTの実施ステップ】
STEP1:まずSWOT。ここからすべてが始まります
STEP2:次にSWOTで抜いた与件をクロスSWOTフレームにはめる
STEP3:クロスSWOTと設問をリンクさせ、該当与件を組み合わせて解答骨子を作成
え、たったこれだけ・・??と思われた方もいらっしゃると思いますが、これだけなんです。
ですので結論はとにかくこの精度を上げることが合格の近道となります(練習あるのみ!!)
特に以下のポイントを意識して取り組んでみるといいかと思います。特にSWOTの精度がキモです。
・【最重要】SWOTの精度をとにかく上げる(S:競争力の源泉,W/T:内部/外部要因の線引き等)
・クロスSWOTで解答骨子の作成し、他要素の肉付けを行い部分点を積み上げる
・必要な与件を盛り込み文字数制限に対して端的に書ききる(解答の型をパターン化し用意する)
■解答プロセス編:80分の使い方をルーチン化しよう!
ここからは試験時間80分の使い方です。
私も初めて事例Ⅰにチャレンジした時は、80分で全く解くことが出来ませんでした。
特に苦慮したのが与件解読です。短い時間の中で理解を深めようとすればするほど沼にハマり、何回も読みなおすハメに、、、苦笑
その経験から私は解答プロセスを意識して同じ型で回せるようにルーチン化をしておりました。
具体的には、【与件25分、解答骨子25分、答案記載30分】です。
特に重要視をしたのは与件解読です。私は与件を読むときに、設問とリンクしている箇所をマーカーで抜くようにしていました。
なんとなく重要そうな文を全部塗るのではなく、「この段落は第2問に効く」「この表現は第4問の組織統合に使えそう」と、設問との対応を意識して拾う感じです。そうすると、後で骨子を作るときに根拠を探し直さなくて済みますし、設問同士のつながりも見えやすくなり結果回答骨子が早くまとまります。(ここは色んなやり方があると思いますので様々なブログを見て頂いて自分に合う方法を見つけてください!
[あたりめの過去問演習の例(ご参考になれば)]
・まず与件の第一段落で会社概要を理解し、その後に設問を読みマーカー色を決める
・その上で与件を読み始めてリンクしそうなところに該当の色を塗る
・一つの与件に設問の該当が重複するところは二色の印をつけておく
・SWOTはマーカーとかは別に赤ボールペンでS,W,O,Tを分類し記載
・一通り読んだら基本原則①_与件の繋がりの構成把握、基本原則②_クロスSWOTをざっくりまとめてみる
↓↓実際の演習サンプルです。

出典:一般社団法人 中小企業診断協会「令和5年度 中小企業診断士 第二次試験 事例Ⅰ」
※本記事の画像は筆者自身の解答用紙を撮影したものです。問題文の著作権は一般社団法人中小企業診断協会に帰属します。
■事例Ⅰ対策の勉強法(あたりめ流)
方針:とにかく1事例を徹底的にやり切る。量よりも質!
量も必要ですが、最も重要なことは一つの事例からどれだけ学びを回収できるかです。
演習後はふぞろいの高得点答案と比較して、次の観点で振り返ります。
- なぜその解答要素を拾えなかったか
- なぜその切り口が出なかったか
- 読み方・設問解釈・骨子作成のどこにズレがあったか
この「ズレの修正」を繰り返すことで、再現性の高い答案力が身につきます。事例Ⅰはセンスではなく修正の積み重ねで伸びる科目です。一つの事例で9割取れるようになるまでやり切りましょう(私は時間が無く、過去問はR6,R5,R3のみに全集中しました)
あとは実戦で差がつく細かな工夫として以下もありますので意識して取り組んでみましょう
- 時間チェックを習慣化:骨子作成の終わりに必ず時間を確認する
- 与件引用は短く :与件をそのまま長く引用せず、要点だけを示す
- 時間は必ず守る :解答骨子にハマり、解答を書けないのは本末転倒。検討が終わらなくても時間を必ず守り解答を書き始める
■まとめ
事例Ⅰは、単発の設問をうまく処理する試験ではなく、設問全体を通して組織・人事戦略を描く試験だと思います。だからこそ、第1問から第4問までのつながりを意識すること、クロスSWOT、与件を設問と結びつけて抜くこと、そして80分の使い方を自分なりに型紙化しておくことが非常に重要です。
80分が始まった瞬間にやることを作業化・ルーチン化しておくことで得点が飛躍的にアップすると思います。
いかがでしたでしょうか。
私も事例Ⅰはこのやり方でR7年度72点を獲得し大きく合格を手助けてくれた科目となりました。
本ブログが少しでも皆さんの事例Ⅰの学習にお役に立てると大変嬉しく思います。
最後に宣伝です!タキプロの各種勉強会でも二次試験の対策をやっておりますので是非ご参加ください!
直近ですと6月21日の東京リアル勉強会で令和6年事例Ⅰをやります!
私も当日参加いたしますので皆様にお会いできることを大変楽しみにしております^^
6月21日の東京リアル勉強会はこちらから!
https://www.takipro.com/about-takipro/workshop/134831/
次回は、ほな爺 さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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