診断士試験は4割間違っても大丈夫 by わたさそ 

読者の皆様、初めまして!
タキプロ12期の「わたさそ」と申します。
令和3年度の試験日程も発表され、勉強方法やスケジュールを見直す方もいるかと思います。
今回は「合格体験記」を通じて、皆さまに役立つ情報をお届けできればと思います。

■自己紹介・診断士を目指した理由

まずは、私「わたさそ」の自己紹介です。

年代/性別:40代/男性 
受験歴  :1次1回、2次2回
勉強時間 :1次700時間、2次200時間
勉強方法 :1次 診断士ゼミナール、2次 1回目 診断士ゼミナール、2回目 独学
診断士を目指した理由:ビジネス知識を体系的に理解しておきたいと思った

■1次試験の勉強スタイル

診断士ゼミナール(通信講座)と同文館の「過去問完全マスター」を使って勉強しました。

最初に、診断士ゼミナールの動画を見て、全体像を理解した後、再度2倍速で聞きながら、テキストに大事なポイントに線を引いたり、書き込みをしていきました。この方法を採用したのは、動画を2回見ることで、理解の促進を図るのと、復習時に確認する箇所を明確にしたかったからです。

その後、「過去問完全マスター」で過去問を解きましたが、時間との兼ね合いから重要度ABだけに絞りました。そして、知らなかったキーワードをテキストに書き込んでいきました。

上記を通じて、テキストに全ての情報が入っている状態にして、試験直前の1ヵ月間で下線を引いたり、書き込んだ箇所を中心に、各科目を2回転させました。

■1次試験で大事だと思ったこと

1.10問中4問は間違ってOKと気楽に考える

皆さんに特に伝えたいのは、中小企業診断士は「10問中4問は間違っても合格できる」ということです。
そのため、細かい部分にこだわりすぎず、科目の回転数を意識したほうがいいと思います。初めはわからなかった箇所も、何度か勉強していくと理解できることが多いです。

2.過去問の使い方を気をつける

過去問は「解く」よりも「知識を整理する」という感覚で利用したほうがいいと思います。
解けないとモチベーションが落ちやすいですが、試験当日で解けるようになっていればいいのです。自分は設問と選択肢を読んで、「これかな~」と直感で考えたら、すぐに答えと解説を読んでいました。解説を読むことで、理解を深めることができますし、不明点はテキストに書き込めば、繰り返し見ることができます。

3.トータルの学習時間を減らす工夫をする

1次試験は学習範囲が広く、働いている方には学習時間の確保が大変だと思います。自分もファストフードで24時ぐらいまで勉強していましたが、過去問の使い方を変えてから一気に効率が上がりました。

最初の頃は、年度別の過去問問題集を使っていましたが、設問ごとにテキストのページが飛ぶので、復習にすごく時間がかかりました。そこで、同文館の「過去問完全マスター」を使い始めました。本書はテーマ別に整理されており、類似の設問が続きます。同じテーマの過去問を集中して解く&解説を読むことで、自然と知識が整理され、復習の時間も短くなりました。できるだけ無駄を省いて勉強することは、すごく重要だと思います。

■2次試験の勉強スタイル

1回目の受験は、診断士ゼミナールと「ふぞろい」を使って勉強しましたが、80分間の使い方、与件文の読み方などを試行錯誤しているうちに試験日を迎えてしまいました。午前の段階で「落ちた」と思いました。

2年目は、複数の受験機関の説明会に参加しましたが、「独学でもいけるのでは?」と思い、独学を選択しました。実際の勉強期間は7月中旬から開始したので3ヶ月強でした。

事例Ⅰ~Ⅲは、「一発合格 まとめシート」の2次対策の電子書籍を使って、80分間の使い方を理解した後、先輩方が公開しているファイナルペーパーを中心に「1次知識の体系整理」「ファイナルペーパー作り」をエクセルで行いました。ある程度終わったタイミングで、過去5年間の過去問を複数回解き、「ふぞろい」で採点し、解法セオリーをブラッシュアップさせていきました。

事例Ⅳは「30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集」を3回転させ、解法パターンをファイナルペーパーとして整理しました。

■2次試験で大事だと思ったこと(成功要因)

1.2次試験に合わせた1次知識を徹底的に覚える

2年目の自分が心掛けたのは、2次試験とは「1次知識を使って、事例企業について原理・原則で診断する試験である」という考え方です。そのため、先輩方のファイナルペーパーを参考にしながら、2次試験に合わせて1次知識を再整理することを優先しました。

上記はエクセルで作成しましたが、何度も何度も音読して、設問文や与件文のキーワードを見たら、1次試験がすぐに想起できる状態にしました。実際、「暗記量(精度)と過去問演習の採点が比例して伸びていく」のを実感しました。

2.設問解釈トレーニングをひたすら繰り返す

過去問を80分間で解き、復習するのは時間がかかります。そこで、自分は設問解釈トレーニングを重視しました。具体的には、設問を読んだとき、その設問がどのレイヤー(事例Ⅰだと、経営戦略、組織構造、組織文化、人的資源管理)を聞かれているか、関連する1次知識・キーワード、解答文のフォーマットを想起するトレーニングです。

事例Ⅰ~Ⅲは、正しいレイヤーで、正しい1次知識・キーワードを書けば、かなりの確率で合格に近づきます。自分は過去問(過去5年間)の設問をピックアップ&上記を記入した資料を何度も読みました。そうすると、類似した設問が多いことに気づいたり、解答のパターンが確立されていきました。

3.事例Ⅳは解法パターンを早めに整理する

正直、自分は事例Ⅳが苦手でした。「30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集」で勉強しましたが、説明を読んで、わかったつもりになっても、再度問題を解くと覚えていないことが多かったです。

そこで、「各テーマごとに解法プロセスを整理して覚えてしまえばいいのではないか?」と思いつき、解答・解説を読みながら、自分が理解できるレベルで解法プロセスをエクセルで整理しました。それを繰り返して読んだ結果、問題を見た瞬間に、解法の流れが自然に浮かんでくる状態になりました。その結果、事例Ⅳも自信をもって当日を迎えることができました。

■試験会場で感じたこと

2次試験の試験会場で感じたのですが、自分はファイナルペーパーを何度も見ていましたが、周囲では、答練をファイルした厚い資料を見ている方や、財務の計算問題集をペラペラ見ている方がいて、消化不良では?と思いました。おそらく1回目の2次試験は自分も同じ姿だったと思います。

2次試験は80分の限られた勝負で、本当に時間がないです。必要な知識を整理して、すぐに取り出せるようにしておく必要があります。その状態に達することを逆算して、日々の勉強を進めていくことが大事だと感じました。

また、2次試験も「4割間違っても合格できる試験」です。
満点を取る必要はないので、試験当日、少しぐらい上手に文章を書けなくても気にしないようにしましょう。

■おわりに

いかがでしたでしょうか?
少し長くなってしまいましたが、私の「合格体験」について書いてきました。
今年は2次試験が11月で、まだまだ時間はあります。合格を信じて走り切ってほしいと思います。

次回はくぅさんの登場です。
お楽しみに!

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