定時で帰って何しよう?暴れ足りない方は中小企業診断士などいかがでしょう by みっちー

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読者のみなさん、こんにちは。タキプロ13期のみっちーです。

2月1日付で遂に中小企業診断士に登録されました。合格後の活動があまりに濃密だったので、正直なところ受験生だった頃をもうあまりよく憶えていません・・・。さまざまな業界の方々と一緒に実務補習や各種活動に参加する中で、社会人になってからも継続的に学ぶことの必要性を痛感しております。

若手が離れるホワイト企業

私が新卒で入社して現在も勤めている製薬系メーカーは、幸いなことにいわゆるホワイト企業です。業務はちょうど良い負荷量で、明確な課題設定があって達成感が得られる職務内容であり、かなり恵まれた環境で働いていると思います。従業員の健康面やワークライフバランスを重視した施策をとっており、定時退社が推奨されています。

ところが、傍目には不思議に思えるかもしれませんが、このようなホワイトな職場から若手が続々と離職している現状があります。私などまだ入社5年目ですが、後輩は大体みんな転職したので部署ではもう準・古参みたいな立ち位置です。

ホワイト企業から若手が離れる現象について、「なぜ?」「理解できない!」という世間の声も聞かれます。ですが、私は自分自身も「若手」と呼ばれる年齢であるためか、少し共感できてしまうんですよねぇ。

  • せっかく理系で大学・大学院を出た若手がいるのに、大学との共同研究や新規事業開発に参画させるだけの人員の余裕がない・・・
  • 研究開発の部署といっても実態は生産技術メインで、別に自ら研究テーマを提案して論文書いたり大学院に通えたりする訳ではない・・・
  • そこへ畳み掛けるように、SNSのタイムラインに流れてくる学生時代の知人の活躍・・・

自分で選んだ就職先とはいえ、こういう日常が続いているとやがて不安や焦りが生じてくるんです。伸び代が大きく体力もある20代・30代の時間、このまま消費し尽くして大丈夫か?という

定時で帰れるのはありがたいけれど、定時で帰っても有り余ったエネルギーをぶつける先がない。映画やゲームなど消費者として楽しむタイプの娯楽に興じても、やがて飽きがくる。そうして暇になった時、ふと「この生活がいつまでも続くのかな。学生時代の同期は、こうしている間にも色々な経験を積んでいるのかな」という不安が首をもたげてくるんです。

もちろん、定時で帰った後のことまで会社がケアする必要はありませんから、こういう不安は自分でどうにかするしかありません。で、漠然とした不安や焦りをどうにかしようとした結果、若手は新たな職場へ転職したり、アカデミアに転向したりしてゆく。

どうも、こういうホワイト企業から若手が離れる現象は日本中で発生しているようです。働きやすさを向上させたのに若手に離れられてしまうのでは企業が(特に1人の退職の影響が大きい中小企業が)少々気の毒ですが、雇用の流動性が高まることや、転職でスキルが上がってゆくこと自体は労働者にとってメリットが多く、公益性もあります。そこで、「定年まで一社のみ or 転職」以外のオプションとして副業を解禁したり、従業員の主体的な学びを支援したりと、多くの企業が落とし所の模索に腐心しています。

■そんな悶々としているあなたに「中小企業診断士試験」

私の場合、仕事の内容自体は好きであり、職場の人間関係も良好だったので転職はあまり考えませんでした。しかし、定時で帰った後の時間を何か生産的かつ成長につながる活動に投入したいという思いは強くありました。

かねてより家庭菜園だったりボランティアだったり資格の勉強だったりには取り組んでいましたが、「研究職やるにしても経営の知識は必要だよな」と考えて中小企業診断士試験に手を出したのが転機に。明確な目標ができて学習に身が入り、合格後は会社以外の居場所が増えました。

ざっと思い出せるだけでも・・・

  • 地域の課題解決を目指す個人事業主の開業支援
  • 野生生物の生態調査を行うNPO法人のサポート
  • 小規模な米作りをマネタイズしてみようという有志メンバー(地域住民+移住者+関係人口)の取り組み
  • 中高生を対象としたキャリア支援への参加
  • タキプロ等、受験生支援

中小企業診断士をきっかけにお声がかかり、なかなか意外性に溢れた生活を送っております。「独占業務が無いから取っても意味ない」と言われることもある中小企業診断士ですが、逆に言えば「診断士たるものこういう職業に就きなさい。他は邪道」みたいな縛りも無いわけです。農学系のバックボーンや、生き物好きという趣味を生かして、自分ならではの形で周囲の役に立てて・・・いればいいなぁ。

本業の勤務先は「大口顧客」

本業の勤務先では資格取得支援や資格手当はありませんでしたが、勉強したり会社以外の方々とコミュニケーションを取ったりしている姿というのは、案外人から見られているようです。そのおかげか、以前よりは発言しやすくなったり、打ち合わせのファシリテーションを任されたり、技術的な視点とビジネス的な視点を両方持っていることを期待されて新規事業に参加するチャンスをいただいたりと、プラスの効果を感じ始めています。

勤務先がそもそも中小企業なので、いわば勤務先イコール中小企業診断士としての「大口顧客」とも言えるなあと最近は思っています。新設備・新制度の導入、製品の改良など、普段の業務でも中小企業診断士の視点が役立つ局面があり、勤務先で給与を得ながら中小企業診断士としての実力も身に付くという一石二鳥な状況です。「中小企業診断士の学習内容を業務にも生かせています」という体でいれば、社外での実務も許容されやすくなりますし。

■おわりに

タキプロブログで私が執筆するのは最終回です。

1年前は「とにかく何かいろいろ活動に参加しなきゃ」という謎の焦りがありましたが、今はいくつか長期の案件を獲得したり、さまざまな実務を経験したりしたことで、若干冷静に考えられるようになりました(そこに至る過程として、いろいろな活動に焦って飛び込むフェーズも非常に有意義でした)。忙しい中でつい蔑ろにしてしまった、健康面や家族との時間も大事にしつつ、健康第一で診断士の業務を続けて参ります。

これから診断士を受験される方々とも、どこかで一緒に活動することもあるかもしれません。その時はよろしくお願いいたします。


次回はもっちさんの登場です。
お楽しみに!

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