経営系大学院出身者座談会~前編~ by hide_kingdom

読者の皆様、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
タキプロ13期のhide_kingdomです。本日のタキブロ+は「経営系大学院出身者座談会~前編~」をお届けします。
(「タキブロ+」って何?という方はこちらもご確認ください!)
MBAに代表される経営系大学院は、よく中小企業診断士と比較されることがあります。
中小企業診断士を受験しようと思った際に、同時にMBAも調べた方がいらっしゃるのではないでしょうか。今回のタキブロ+では、「中小企業診断士×経営系大学院のダブルライセンス」をもつメンバー4人で座談会を行います。実際に何が違うのか?両方取得すると何がよいのか?について語っていきます。
それでは始めて行きましょう。

■自己紹介

今回の座談会は以下の4名のメンバーでお送りします。

つっこミン

では皆さん、自己紹介してってや~
まずは、そこのシャイニングスターから

hide_kingdom

hide_kingdomです。もう何度か自己紹介していますが、IT系の会社でマーケティング職をしています。中小企業診断士受験歴10年(1次試験8回受験、2次試験4回受験)の伝説の受験生です。タキプロブログ愛読者なら、もうご存じのタキプロ内多年度生アイドルユニットTKP43の神4メンバーです。よろしくお願いいたします。

すっすー

すっすーです。タキプロ12期生です。昨年1年間、事務局班に所属し、タキプロ活動をしていました。中小企業診断士試験は2020年度に合格、2021年5月に中小企業診断士登録です。受験歴は1次試験1回、2次試験2回です。職業は、ホテル経営会社で経理部の責任者をしていて企業内診断士です。通っていた大学院はグロービス経営大学院です。今日はよろしくお願いします。

つっこミン

今回は、12期の先輩も参加してるんやな!
12期と13期のコラボも楽しみにしとくわ~

ライズ

ライズです。職業は保険会社で経営企画職をしています。中小企業診断士試験の受験歴は4回(4年)です。2次試験は3回受験しました。趣味はフットサルとランニングです。今年はハーフマラソンにも出場しました。通っていた大学院は中央大学ビジネススクールです。よろしくお願いいたします。

tanayan

tanayanです。メーカでエンジニアをしています。中小企業診断士試験の受験歴は長く、1次試験を7回、2次試験を4回受けています。趣味は読書です。通っていた大学院は、BOND-BBTという通信教育メインの大学院です。よろしくお願い致します。

■経営系大学院の定義

hide_kingdom

では、ここで経営系大学院の定義をご説明いたします。よく言われるMBAとはMaster Business Administrationの略で、経営学修士のことを指しています。ここからは資料を使ってご説明します。

hide_kingdom

こちらの図は、経営系大学院のカテゴリ分類を示したものです。MBAは専門職大学院に属しています。専門職大学院は他には、中小企業診断士の養成課程やMOT(Management Of Technology=技術経営)などがあります。それ以外にもいわゆる修士課程や博士前期課程にあたる大学院の経営学研究科などがあります。

hide_kingdom

また、MBAといえば海外留学のイメージを持たれる方もいらっしゃると思います。MBAは国際認証(国際的な第三者機関が定めた評価基準を満たすとするもの)というものがあります。日本国内でも国際認証を取得しているMBAコースがいくつかあります。上の図は日本国内の国際認証を取得している大学院の一覧です。
国際認証MBAは世界的な認知度が高いため、取得するとグローバル企業への就職が有利になることがあるようです。

hide_kingdom

こちらの図は高等教育機関における25(30)歳以上の入学者割合の国際比較です。例えば、左下の30歳以上の修士課程への入学者割合を見ますと、OECD平均が21.9%に対して、日本は13.2%と平均を下回っています。一方で30歳以上博士課程では、OECD平均と日本はほぼ同じなので、そこまで低くないようですね。

hide_kingdom

続いては、日米の企業役員等の最終学歴の比較です。こちらをご覧いただくと、米国ではMBA取得者が4割前後いて、人事部長に至っては6割以上がMBA取得者となっています。さらに博士号取得者も14%もいるんですね。一方日本では、大学院修了者は全体の6%程度しかいません。だいぶ傾向が違うことがわかります。大学院修了者は現在の日本ではマイナーな存在といえると思います。
今日は、そんなマイナーな存在の4人が座談会を行います。

つっこミン

へぇ~さすがアメリカは違うな!
ミンも今から留学しようかな。英語しゃべられへんけど。

ライズ

日本国内のビジネススクールも、いくつか分類分けができますよね。私が通っていた中央大学ビジネススクールのような大学の延長線上にある大学院、すっすーさんが通われていたグロービス経営大学院のような独立経営の大学院、tanayanさんが通われていた通信を主とした大学院などです。また、慶応大学のビジネススクールのように、昼間にしか開校していないため会社を休職しないと通学できないものから、社会人が通学できるように平日夜間と土日に開校されている学校があります。同じMBAといえども、いろいろな形がありますね。

■出身校の紹介

hide_kingdom

では、皆さんの出身大学院の紹介と、カリキュラム等特徴を説明してください。
まずtanayanさんからお願いします。

tanayan

私の出身校は、BOND-BBTという大学院です。皆さんは、経営コンサルタントの大前研一さんが設立されたBBT(ビジネス・ブレークスルー)はお聞きになられたことがあるかもしれませんが、そのBBTとオーストラリアにあるBOND大学が提携して、提供しているMBAプログラムがBOND-BBTです。授業の半分が日本語で、もう半分が英語で行われます。(2022年現在は、100%英語だけで授業が行われるコースも選択することができます)。通信教育がメインで、基本的にオンラインで授業を受けます。ケーススタディのディスカッションを行う際には、イントラの掲示板に自分の意見を投稿する形式で授業が進行します。またオーストラリアのゴールドコーストにあるBOND大学へは、現地で行われる対面形式の必須科目の受講のため、最低2週間通う必要があります。(1科目1週間の授業を、期間を空けて2回~3回受講します、通称、”Study Tour”と呼んでいます。)修了するとBOND大学のMBAを取得することができます。

通信教育がメインでしたので、受講生は日本だけでなく、様々な国から参加されていました。グループワークでは、色々な国のから参加されている受講生の時差を考慮してミーティングの予定を調整するのが大変でした。でも、色々なカルチャーに触れられて面白かったです。カリキュラムは、英語と日本語の必修科目がコア科目としてあり、「経営戦略」、「マーケティング」、「アカウンティング」、「ファイナンス」、「経済学(ミクロ経済学・マクロ経済学)」、などがありました。海外の大学院ですので、異文化コミュニケーションを取り扱う「クロスカルチュラルマネジメント」という授業などもありました。必修科目と同じく、日本語と英語の選択科目をいくつか受講して、卒業に必要な単位数を取得するというプログラムでした。

ライズ

私の出身校は中央大学ビジネススクールです。入学したのは2010年なので、もう10年以上前ですね。当時はMBAブームでもありました。中央大学ビジネススクールの特徴は、コースが5つに分かれていることです。戦略コース、マーケティングコース、人事コース、法務コース、ファイナンスコースですね。自分が所属していない別の戦略コースの科目を取ることも可能です。大学の講義のような、経営学基礎とか、マーケティング基礎といったものがある一方で、実務家よりのベンチャー企業論やコーチング、イノベーション関連の選択科目がいくつかあります。1年目は好きな授業を選択し履修していきますが、2年目には選択授業の他にゼミに所属し、そのゼミにおいて論文を書くことになります。授業の一部には、特別講師として企業経営者など第一線で活躍されている方が来られるケースも多々あります。このような授業は科目を選択していない生徒でも聴講という形で参加できる場合もあります。

すっすー

私の出身校はグロービス経営大学院です。2012年入学、2015年3月卒業です。特徴は大学の系列ではなく独自に経営大学院を運営しているところかと思います。入学資格は社会人経験3年以上で、学生はNGとなっています。平日の夜間と土日で通学する、社会人向けの大学院です。2022年の新規入学者数は1,158名、在校生と累計卒業生数は約9,400名に達し、日本最大のビジネススクールに成長しています。私が通っていたキャンパスは東京校でしたが、全国各地(仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など)にキャンパスがあります。
講師陣はグロービス専属の講師に加えて、実際に会社を経営している実務家の方もいらっしゃいます。実務家の視点による経営戦略や、マーケティングなど実践的なノウハウを教えてくれるのが特徴です。
カリキュラムは、人事組織、マーケティング戦略、財務会計、ロジカルシンキング、ファシリテーションなどがありますが、特徴的なのが「志(こころざし)」を大切にしているところです。我々が国内のリーダーとして活躍していくためには、何をここで学んで、将来、国や社会にどういった貢献をしていくのか?、何を成し遂げたいのか?といったことをよく問われます。人によって合う合わないはあるかもしれませんが、私にはけっこうハマりまして、楽しかったですし刺激を受けました。

hide_kingdom

私の出身校は大阪市立大学大学院です。実は2022年4月に大阪府立大学との合併により、大阪公立大学と名前が変わりました。当時通っていた研究科は創造都市研究科というのですが、こちらも組織改編があり現在はなくなっています。すっかり母校感がなくなってしまいましたね。
私が所属していたのはアントレプレナーシップ研究分野というところで、平たく言えば起業家のコースです。正確にはMBAではありません。ただ、学んでいた内容はMBAにかなり近いと思います。特徴としては、経営やマーケティング以外にも、ベンチャー企業論、アントレプレナーシップ論といった起業家向けの講座や、アントレプレナーシップワークショップという会社を経営されている社長の講義+グループディスカッションが行われることです。
大学院の特徴として、学部とは独立した研究科で社会人が通えるように平日夜と土曜日に開校していること、他には「経済政策」や「公共政策」といった分野もあり、公務員の方も多く通われていました。さらに留学生の方も多く、これらの方とは共通科目の授業で一緒になります。
1年目は授業がメインで、2年目はゼミに入り修士論文、リサーチペーパー、事業計画書のいずれかを執筆することになります。
今回の座談会のタイトルを「MBA」ではなく「経営系大学院」としたのは、私が通った大学院のようにMBA以外にも経営分野の大学院が存在していることを伝えたかった意図もあります。

つっこミン

いろいろあるんやな~。とくにツッコミポイントもなかったわ!
(もっとツッコませてくれよ~)

■大学院へ通った目的といつ通ったか

hide_kingdom

次のテーマは、大学院へ通った目的と通った時期です。まず私ですが、入学したのは2016年4月です。中小企業診断士の受験を始めたのがその4年位前からですので、受験期間中に大学院へ通っていました。その時は1次試験6科目を科目合格していたころでした。それまでずっと独学で勉強してきて、なかなか1次試験も突破できないし受験予備校でも通おうかな、とぼんやり考えていました。中小企業診断士の学習を通じて、経営分野への学びの興味が高まっていたこともあり、予備校以外にも大学院という選択肢も入れていました。その中で、中小企業診断士の試験内容に近く興味のある分野だったこともあり、大阪市立大学大学院を選びました。どうせ学校に通うなら学位まで取得してしまおうと考えました。大学院1年目に1次試験突破して、2次試験を受験するも不合格で、翌年大学院2年目に2回目の2次試験を受験するのですが、修士論文も走っていたため、めちゃくちゃ忙しくなり2回目の2次試験も不合格になりました(笑)。ですが、無事修士論文は審査をパスして卒業できました。私の場合は、中小企業診断士試験が先に走っていて、途中で大学院に通ったという形です。

つっこミン

修士論文と2次試験を同時に追いかけるとはなかなかハードやな~。
そこで片方を落とすところがシャイニングスターらしいな(笑)

すっすー

私がグロービス経営大学院に入学したのは先ほどお話したように2012年です。当時、会社では経理部から経営企画室へ異動となった時期でした。経営企画の仕事をする上で、会社の経営層や、総支配人、各部の部課長とやり取りをすることが増えたのですが、自分の経験が浅いことを感じていました。マネジメントクラスと対等に話をするためには、自分がもっと勉強しなくてはいけないと感じていました。先輩であるマネジャーの方たちは自分よりも+10年は経験を積んでいて、普通に仕事をしていてはこの差は埋まらない、2倍速・3倍速で勉強しないとマネジメントクラスと対等に話ができないと考えて大学院へ通うことを決めました。
グロービス経営大学院を選んだ理由は、元上司から紹介されたグロービスが主催するクリティカルシンキングの研修を受講したことがきっかけでした。その研修がとても勉強になったため、特に他の大学院を調べることもなくそのままグロービス経営大学院へ行きました。このあたりの経緯はこちらの記事にもインタビュー記事がありますので時間があるときにご覧いただけたらと思います。
私の場合は、MBAが先で、その後が中小企業診断士となります。実は大学院へ通ってた当時は中小企業診断士を知りませんでした。中小企業診断士を目指した経緯はまた後程お伝えしますね。

ライズ

私が中央大学ビジネススクールに入学したのは、2010年ですので、今からもう10年以上前ですね。その頃は30歳になる直前で、経営について全般的に学べるところはないだろうかと探していました。そんな中、ちょうど会社でビジネススクールへ通う公募制度ができました。早速、応募して、面接受け、論文を提出しまして選考を通過しました。その当時選べた大学院は、一橋大学か中央大学だったのですが、一橋大学は昼間開校だったため会社を休職しないと通えませんでした。別に休職するという選択もあったのですが、仕事を継続しながら平日夜間、土日で通える中央大学ビジネススクールを選びました
その当時は、すっすーさんと同じく中小企業診断士のことを全然知りませんでした。中小企業診断士を受験を目指したきっかけは後程お伝えします。

tanayan

私がBOND-BBTに入学したのは2012年です。そのころ勤務先の会社の経営状況が厳しくなっていました。自分で経営するわけではないのですが、経営陣の誤りを正せるような知識を身に着けたいと考えていました。そのためにMBAで経営全般の知識を学びたいと思うようになりました。もう1つは英語です。英語力を向上させたいと考えていました。
BOND-BBTを選んだ理由は、著名な経営コンサルタントである大前研一さんの授業が受けられること、半分は英語の授業が受けられることがポイントでした。大前研一さんの経営戦略の授業では、「もしあなたが会社の社長だったら、この状況を打破するために、どのような打ち手を考えますか?」「もしあなたが〇〇国の大統領だったら、〇〇国の経済危機の状況にどう立ち向かいますか?」といったお題が毎週課題として出題されます。この授業はこの大学院のウリの1つでもあり、非常に面白い授業でした。
中小企業診断士試験については、最初に受験したのが2011年ですので、中小企業診断士のほうが先でした。結局大学院を卒業するのに5年中小企業診断士に合格するのに10年かかりました。

つっこミン

あれ?ここにもTKPがおるやん!

hide_kingdom

ありがとうございました。皆さんの通っていた大学院はそれぞれのスタイルがあることと、様々な思いを持って大学院を目指したことがわかりました。明日の後編では、「中小企業診断士と経営系大学院の学びの違いと共通点」「ダブルライセンスによるシナジー」等についてお話を聞いていきます。引き続きお楽しみ下さい。

■おわりに

次回の「タキブロ+」は、経営系大学院出身者座談会の後編が明日に公開されます。
お楽しみに!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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